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クレしべ長者3

そろそろ本筋に戻れ


先程の男性と別れ、手元にはラブandベリーのフィギュア。
ふと我に返る。


……なにやってんだ私らは…。

つい夢中になりました。夢中になりすぎて、何をしに来ていたのかをすっかり忘却。
「そろそろ終わる方向に持っていかんと、ヤバイでこれ。ホンマに終わらんよ」
いよいよ危機感。いい加減、何をオチにするのかをちゃんと考えなければ…!




よく考えてみれば、最初の交換からほとんど物の価値が変わっていません。


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ティッシュカバー(¥1,200) →・・・・→ フィギュア(¥924)


というか下がっている。
物々交換って、等価引き換えなんだな…とようやく自覚しました。
おまけに、儲ける気満々な売り手と安く買う気満々な買い手の集まるガレージセール。
おまけに、大阪人。(一般的にケチと言われている)


これではなかなかこちらが望むような結果も出ないのも当然かもしれません。かと言って、等価のままでは終われない。できれば壷エンドもやりたくない。


「よし、ラストを飾るにふさわしいものを探そう。それを交換してもらって終わりにしようよ」
「そうやな。もう1回会場を見て廻ろう」
そんなわけで、再びガレージセール会場を徘徊。




今更あせる愚か者共が目を付けたのは、とある夫婦が営むお店。
こちら、様々な手作りジオラマをメインで置いているお店で、見てみるとかなり精巧で格好いいジオラマがずらり。


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ジオラマ工房YNというお店らしい


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これ全部ジオラマ。こちらのご夫婦で経営。




「うわー、あれええやん。普通に欲しいわ」と、私。(実はジオラマとかボトルシップとか、細かい細工の物が大好き)
「めっちゃ細かい作りやなぁ。結構いい値段やで、どれも」と、坂井さん。
ジオラマのお値段は安くて1,500円。高いものになると1万5千円程もしました。



「あれ最後でええんちゃう?十分見栄えすると思うけど」
とにかく自分が欲しかったので、坂井さんの説得を試みる。
「うん、ええやろー。あの1万5千円のジオラマにしようか」
と坂井さんも乗り気な様子。よかった。


ようやくオチが決まりました。本当にいい加減な計画…。


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目指すはコレ、1万5千円なり。船とかもイイ。光って見えにくいかな?





ですが、ここでもまた問題が。


kuresibe79.jpg「このフィギュアとジオラマを交換か…。無理やろな」


明らかに子ども向けのフィギュア。あちらのご夫婦が喜んでくださるとは、残念ながら思えません。
そもそもお値段も千円にも満たない商品。それと1万円以上のジオラマと交換してもらおうというのは、あまりに無謀な気がしました。


「多分交渉するだけ無駄やろうね」
「どうしよか。…まずは先に、交換に応じてくれそうな物を探す?」
「うーん。そのほうが無難かな」
ということで、先にジオラマ店のご夫婦が頷いてくれる品物を探すことに。



実は、こちらについてはちょっと当てがありました。
先程セール会場をさまよっていると、オシャレな植物の寄せ植えを売っているお店があったのですが、あちらの鉢ならいけるのではないかと。
場所はジオラマのお店の斜め前でした。近い。


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寄せ植えがずらり


お店では1人の女性が、もくもくと寄せ植えを作ってらっしゃいました。


「あの、今お時間よろしいでしょうか?」
坂井さんが声をかけてみる。
「はい、なんでしょう」
手を止めて応じてくださる女性。



そもそもこちらの女性もこのフィギュアで喜んでくれるとは思えないけど、ダメもとでお願いしてみました。


「…ということで、すみませんが、こちらのフィギュアと何かを交換してもらえませんか…?」
「ええ、いいですよ」


おぉっ!?あっさりOKが!
「嘘っ!え、いいんですか? 本当に?」
驚きのあまり何度も確認をする坂井嬢。
「うん、いいです。店に並んでるのどれでもいいですよ」
わあ、なんて気前がいいんだ。


ビックリするほどすんなり交渉成立。


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記念撮影。こんなにスムーズに事が運ぶとは…。




kuresibe41.jpgさて、こちらで交換していただいたのは、こちらのプレート。


なかなかオシャレ。自分に欲しいくらいでした。


お話を聞いていると、どうやら普段はインターネットショップのみでこれらの寄せ植えを販売していらっしゃるということ。こうして直販することは珍しいようです。


せっかくなので、そのお店のURLをお聞きしておきました。写真を見て気になられた方は是非。(tot-ziens: http://www.tot-ziens.com/

……などと雑談していると、突然女性から「あ、もう1個いいですよ」とのお言葉が。
もう1個と言いますと?
「だから、もう1個持っていっていただいて結構ですよ。この人形と、2つの寄せ植えを交換ということで」


「え!?2個もいただけるんですか!?」


「わー!本当にいいんですか!!」
「はい、どれでもどうぞ」
これにはビックリしました。ビックリするほど気前のいい方でした。


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再び記念撮影。 後ろの少年のポーズがイイ




女の子向けのフィギュアから、一気に大人っぽいオシャレな寄せ植え2つに。
うまい話もあるものです。


「これならお許しが出るかも……」ということで、女性に深くお礼を述べた後もう一度あのジオラマの店へ。

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いただいた植物たちを並べてパシャリ。 本当にオシャレ


もうそろそろ終わりたい


はたしてこちらの植物たちはあちらのご夫婦に気に入っていただけるのであろうか。というか、気に入っていただけなかった場合には、その先どうしたらいいのだろうか。


色々な不安を抱えつつ、まずは奥様のほうに声をかけてみました。
「こんにちはー」
「はい、こんにちは」
とりあえずいつものように趣旨を説明。


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「…というわけで、こちらの寄せ植えとどれかジオラマとを交換していただきたいのですけど……」
「…………。
うーん……」


反応はいまひとつ。
「交換ってことは差し上げるんですよね、この中のどれかを。」
「ハイ…、そうなります」
「……………」


やはり渋い顔。
そもそも無茶なお願いなので、渋い顔をされて当然なのですが。
「うーん、ちょっと……」
と首をかしげていらっしゃる女性。



あーもうこれは無理かもしれんなー、とこちらが諦めかかったところで、
「ん?何の話?」
と旦那様がいらっしゃいました。


まぁ今更説明してもどうせダメだろうと思いつつ、再び趣旨を説明。


「……ということなんですけどー」
「あー、なるほどね。うん。
どれでも好きなん持ってってええよ」

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どれでも好きなん持ってってええよ


…??


「…はい?」
「どれでも好きなん持って行きって。気に入ったん選び。」
「え??じゃあいいんですか、交換!?」
「その植物と交換やろ、ええよー」


なんということでしょう。大した苦労もなく、あっさりオチのアイテムがゲットできてしまいました。


しかし何とも太っ腹な方…。




視界の端で奥様が引きつった顔をしていらっしゃるのが見えた気がしましたが、きっと気のせいでしょう。

「けど、本当にどれでもいただいていいんですか?」
「ええよ。この辺のやつとかどれでも」
「えー、どれにしよう!」
とりあえず目をつけていた1万5千円のジオラマを第一候補におきつつ、色んなジオラマを見てみました。
どれもかなり精巧な作りで、格好いい。


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あれこれ目移りしてしまいますこの人形もスゴクいい感じだ


「これとかでもいいんですか?」
図々しく1番お値段の高いジオラマを指してお聞きすると、
「あー、ハハハ。うーん……(チラ)」


それはさすがに…、というよりは奥様の表情を気にしていらっしゃる様子。ちょっと悲しそうな顔の奥様。
やはりさっきのは気のせいではなかったみたいです。


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残念ながらゲットならず。


「そうやなぁ、ほな一番高いのはあげられんけど一番の自信作をあげようか!」
そう言って旦那様が取り出されたのはこちらのジオラマ。


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フィルムで見えにくい


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フィルムとケースを外すとこう。





…格好いい。
本気で格好いい。


お値段は4,500円とそんなに高くはないですが、レトロな雰囲気あふれる味のあるジオラマ。看板にはちゃんと駅名が書かれていたり、ホームの屋根の下に時計がついていたりと細部までかなりのこだわり。


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見てくださいこの細かさちゃんと駅名まで入ってる。
プレートの大きさは約1cm


値段がどうとか企画のオチとしてどうとか考える前に、とにかく私がコレを欲しい。


「これいただいてもいいんですか!?」
「あぁ、いいよ。気に入った?」
「すっごい気に入りました!やった」


奥様の様子を見てみると…、
まぁもうこれくらいは仕方ないか、といった感じの表情をされていました。

ということは。


無事、最後の交換の交渉成立!!
長い道のりだった……!


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最後の記念撮影。なんだか感慨深い


「実はこの植物欲しいなーって思っててん。嬉しいわぁ」
と旦那様。斜め前に位置する先程の寄せ植えのお店をずっとチェックされていたとか。
おお、ドンピシャ。
早速店先に飾ってらっしゃいました。


ようやく終わりました


この企画、スタートしたのは10時で終わったのはお昼の3時。
5時間もやっていたようです。


後半は何かと、自らの欲望に従って走った感じもしますが気にしない。


では、最後にダイジェスト版で一日を振り返ってみましょう。


ダイジェスト版


以下、エンドロール



企画・取材
E.サカイ
N.ハラタケ


記事作成
N.ハラタケ


Special Thanks


S.ニシムラ


K.ヤマモト(K.stadio)
ガレージセール出店者の皆様および来場者の皆様


 おまけ>

投稿者 : サクラクレパス │ 投稿日時 : 2007年11月15日 13:54

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