水性インキと油性インキ双方の特長を併せ持つゲルインキ、また、先端チップの工夫によって書き味がよいボールペンになっています。
絵の具で培った技術を転用し、鮮やかな発色を実現しています。
色材に顔料を使用していますので、乾燥後、水に濡れてもにじみません。
色材に耐光性に優れた顔料を使用していますので、光によって筆記線が色褪せにくくなっています。(JIS規格合格)
酸やアルカリに強いインキですので、汗や油などがついても落ちにくくなっています。

水性ボールペンは、インキに粘りがなくサラサラのため、書き味はなめらかですが、中芯式のため、インキの残量がわかりません。油性ボールペンは、インキが水性インキの約1000倍の粘りがあるため、パイプに詰めることができ、インキ残量を見ることが出来ますが、書き味は重く手が疲れます。
この2つのインキの「いいとこどり」をしたインキは作られないか?この疑問が「水性ゲルインキボールペン」開発の端緒となりました。この開発には「油と水。この相反する性質をいかにして融合させるか」という大きな課題を解消する必要がありました。研究当初は失敗の繰り返しで、目標とは逆の短所ばかりのボールペンにしかなりませんでしたが、このような試行錯誤を繰り返す内に「静止状態では粘りのある寒天状態のものが、ボールの回転により撹拌されると粘りがなくなり水のようになるチキソトロピー性をインキ自身に持たせる」ことが、解決への道ではないかと分かってきました。
そこで、寒天やとろろ、卵、コーヒーなど「どろっ」としていて、後で「さらっ」とする素材を何千種類も集め、ひとつひとつ分析をしていきました。その結果、インスタントスープなどに入っている「とろみ」をつける食品添加剤である「キサンタンガム」が適していることがわかり、これをボールペンインキの素材にすることにより、水性インキと油性インキ双方の長所を持つ「水性ゲルインキ」の実用化に成功することができました。
1984年、サクラクレパスは世界初の水性ゲルインキボールペンを発売。このボールペンが世界のボールペン市場に革命を起こし、現在、お店で見るボールペンの主流が水性ゲルインキボールペンとなっています。

「ゲルインキ」は、サクラクレパスが世界で初めて開発した独自の技術で作ったインキです。 ゲルとは、静止状態では粘度が高く寒天状のものが、攪拌(かくはん)されると粘度が低くなり水のようになるものを言います。整髪料のヘアジェル等はゲルの一例です。「ゲルインキ」とは この性質を持つゲルを筆記具のインキにしたものです。これを使用した場合、インキタンクの中 では油性ボールペンのように高粘度状態で安定しており、筆記時にはペン先のボールの回転によ りインキが攪拌され水のようになるため、滑らかに書けるのです。
このようなゲルインキの性質によって、ボールサインは油性ボールペンと水性ボールペンの良さを併せ持つことができました。













