文具をつくる人になりたい・・そう思ったのは、高校生のころです。そしていま実際にこの会社へ入り、毎日がとても充実しています。その理由のひとつに一人ひとりの担う仕事が大きいということがあります。入社前は文具メーカーの研究所はとても大きくて、ひとつの商品を多数の人が研究していると思っていました。しかし実際は一人に任される仕事が多くあり、研究の進め方なども自分の頭で考えていかなくてはなりません。そのため責任が重く大変なときもありますが、それ以上に達成感を得ることができます。大好きな文具を、文字通り、自分の手で生み出していくこの仕事にとてもやりがいを感じます。
研究所には個性豊かな先輩方がたくさんいます。それぞれが様々な分野で特出した知識を持っています。そして豊富な知識を持つだけでなく、それらを惜しみなく後輩へ伝えてくれるところを何よりも尊敬します。どの先輩も、質問をすれば作業の手を止めこちらに顔をむけてくれます。そして相手の今後のことを考えながら、指導してくれます。成長しようとする人を伸ばしてくれる環境があります。先輩方のおごることなく正面から人と向き合う姿勢は、仕事以外においても見習いたいと思っています。そんな先輩方に少しでも近づくことが今の自分の身近な目標です。
私はお気に入りの文具をお守り代わりにするクセがあります。1年前からずっと続いているお気に入りは、ボールサインムーンライト#419です。大事な審査を受けるとき、試験のときなどは必ずポケットに入れています。入社当時、研究所に配属され座った机の向かいの席に、ムーンライトのインキ設計者がいました。このペン好きです、と告白すると「教えてあげるから、自分でたくさん作れば??」と。当時、ペンはお店で買うもの、という認識しかなかった私は、ペンってつくるのか!と衝撃を受けました。それから1年余りたち、自分の手で組み立てたペンはウン千本・・・。次は自分が文具をつくる番です。いつかは自分が作った商品が誰かの力の素になればいいな、と思っています。


















