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サクラコラム

バリ絵画 バリ絵画

「展覧会と音楽の接点」

絵画と音楽の融合する展覧会を模索するサクラアートミュージアムでは、音楽にも明確なコンセプトを設定している。 音楽の流れる空間というものが日常化されている私たちの生活環境の中で、たんに好きであるとか楽しいからということも大切な要素である。 しかし意識的して一歩踏み込んで深く聴く姿勢を持つことで、音楽を享受する範囲が広がり、新しい発見が得られるであろう。

サクラアートミュージアムでは、皆様方へト−タルな創造的生活が体現されることを願い、その第一歩を提案したいのである。「インドネシア芸術/バリの洛中洛外図」を例にしてみる。

この展覧会ではバリ絵画の系譜を、日本の「洛中洛外図」と相関的に関係づけて紹介しようとするものであったため、インドネシアのガムランと日本の音楽とがクロスオーバーする接点を求めて、展覧会を理解する手がかりとなるようにした。夥しい数のソフトの中に、日本古代の「銅鐸どうたく」の音が収録されていることを捜し当てた。そこで、ガムランの青銅打楽器「銅鑼どら」と日本古代の銅鐸を共通項に、生活に密着して息づく「神秘的な音」というコンセプトを軸に、来館者に銅鐸の音を聞いて頂いた。参考までに会場の解説文から引用して記しておこう。

『ガムランは、もともとは「叩く、打つ」とか「装飾する」という言葉から来ていると言われている。 今日では楽器の総称であり、またそういった楽器で演奏される音楽のこともガムランと呼ぶ。 楽器の種類・編成は様々で、今日バリにあるガムランの多くは、ゴン・クビャール ( クビャールという音楽の種類のオーケストラ編成で、 ゴンと呼ばれる青銅の銅鑼を含めた編成全体をも指す ) と呼ばれるもので、大・中・小の銅鑼、一対の太鼓、数台の青銅の鍵板打楽器などから構成されている。

音階の選び方により、良く響くかわいい音であったり力強く鈍重な音であったりする。インドネシアの銅鑼、中国の銅鼓どうこ、そして日本には銅鐸が存在した。 銅鐸は日本独自のもので、弥生時代前期の終わり頃から約三百年のあいだ豊穣を祈る祭器として使用されたが、古墳時代が到来すると急速に姿を消したため古墳からは発見されない。 しかしなぜ使用されなくなったのか、また近年多く発見される「破壊された銅鐸」は何を意味しているのか、このような謎を秘めた銅鐸は我々を魅了して止まない。

奈良県立橿原考古学研究所の久野邦雄氏は、発掘された金属片を化学分析して銅鐸の復元を試みた。 その結果、銅鐸は少し赤みを帯びるが黄金色であったことが判明した。弥生時代には銅鐸が黄金色に光り輝いていたことは驚きである。 さらに、その音響性を調べるため1983年4月7日に奈良飛鳥地方の畝傍山で演奏家の土取利行氏によって21個の銅鐸と銅鼓が曙の天に向かって鳴らされた。

その音は近くではそれ程大きな音とは思えないのに、離れても音量が落ちず余韻が拡がり、2.5 km離れた所でも聞こえたそうであった。その音に小鳥が翔びかい、歌いはじめたそうである。

また、この演奏家が銅鐸の音を ( 雷鳴 ) と表現していることから、2階会場では雷鳴のネイチャーサウンドを利用し、よりイメージを明確化させようと試みた。このような仕掛けのどこかに貴方なりのキーワードを見つけ、時間をかけて身の周りにある音楽を別の角度から再認識してもらえればと願う次第である。

サクラアートミュージアム学芸員
今川清隆(サクラクレパス)



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