株式会社サクラクレパス

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サクラコラム

「クレパス・クレヨンはどう違う」

クレパスは世界初の描画材料として、1925年(大正14)にサクラクレパスが開発したものです。クレパスを開発する直接のきっかけとなったのは、クレヨンをより描きやすい描画材料に改良しようとしたことでした。そして、クレパスの発案の素地となっていたのがクレヨンとパステルでした。クレパス、クレヨン、さらにはパステルが、どう違うのかはあまりよく知られていないことです。2008年の今年で生誕83年になるクレパスですが、これまでの素描やエスキースのための描画材料というイメージだけでなく、タブローのための描画材料であることの認識が広まってほしいと思います。

クレパスの開発経緯

クレヨンというのは、本来は顔料を固形ワックスで練り固めたものです。しかし、現在では日本製のクレヨンには顔料と固形ワックスだけでなく、その他に体質顔料と液体油も混ぜて、よりなめらかに描きやすいよう軟らかめにさせています。ただし、海外では体質顔料と液体油を混ぜない本来の硬いクレヨンが依然として主流のようです。

日本では大正時代に作られ始めた当初のクレヨンですが、顔料を固形ワックスだけで練り固めたものだったので、硬いこと、塗った紙に定着すること、艶があること、手にベとつかないなどの長所が歓迎されました。しかし、その反面では硬くて滑りやすいという性質上、描画のときには線描が中心となるので表現に限界がありました。しだいにパステルのように画用紙の上で混色したり、のばしたりすることができるなど、高度で幅広い描画効果が得られる性質をもったクレヨンが求められるようになっていきました。しかし、パステルは顔料を結合材で固めただけの描画材料なので、紙などの基底材となる表面の凹凸に顔料が擦り付けられている状態で、しっかり定着していない顔料がはがれ落ちないよう、仕上げにフィキサチーフという定着液を霧状にして吹き付けるという後処理が必要です。そこでパステルのように自由に混色ができてのびのび描け、クレヨンのように後処理の手間がなく、しかも油絵具のようにべっとり塗れて画面が盛り上がるような描画材料の開発が進められました。さまざまな試行錯誤が繰り返されて完成した「クレパス」は、クレヨンのクレとパステルのパスをとって命名され、その商品名は商標登録されました。このときのキャッチフレーズが「クレヨンとパステルそれぞれの描画上の長所を兼ね備えた新しい描画材料」でした。

クレパスの一般名称は「オイルパステル」

そのキャッチフレーズがいつの間にか“クレヨンとパステルの中間の性質を持った描画材料”あるいは“クレヨンとパステルを混ぜ合わせた描画材料”といった不明瞭で誤解をまねきやすい表現で雑誌や新聞の記事となり、クレパスとクレヨンは違うものなのか同じものなのか、ますますわからなくさせています。その一例として、新聞各社が使用している“普通名詞と紛らわしい特定商品名・商標”つまり商標として登録されている特定商品の名前を、普通名詞に言い換えるための『記者ハンドブック新聞用字用語集』(共同通信社)や『読売新聞用字用語の手引き』などには、クレパスを「パステルクレヨン」と言い換えるようにと載っています。おそらく、画材店や文房具屋で「パステルクレヨンをください」と言ったら店員さんに首を傾げられることでしょう。クレパスの一般名称は「オイルパステル」です。また、英語表記でも「Oil pastel」です。

クレヨンとクレパスはこう違う

クレパス、クレヨンの違いは、基本的には表で示しているように組成に違いがあることです。しかし、現在では日本の多くのメーカーは、クレヨンにも体質顔料と液体油を配合させ、クレパス等のオイルパステルやパスとクレヨンはほぼ同じ原材料が使われている状況ですが、体質顔料、固形ワックス、液体油の含有量の差が両者の違いとなります。サクラクレパスでは、クレパスに配合する体質顔料の量がクレヨンより多く、固形ワックスはクレパスよりクレヨンの方が多く、液体油はクレパスに比べてクレヨンではわずかしか含まれていません。これらの配合比は各メーカーによって違います。

クレヨンは硬いので線描が中心になりますが、クレパス等のオイルパステル(パス)は線描だけでなく面描もできます。クレパス等のオイルパステル(パス)もパステルも画面上での混色はできますが、パステルは重色ができません。クレパス等のオイルパステル(パス)は重色がしやすいので、スクラッチ技法は得意とするところです。また、特にクレパスは、ほどよい粘り気のある塗りカスが多く出るので、油絵具のように厚く盛り上げることができるなど、より高度で幅広い絵画表現ができます。

クレパス・クレヨン・パステルの組成の違い

    クレパス クレヨン パステル
顔料 着色顔料
体質顔料    
展色材 固形
ワックス
 
液体油    
結合材    

クレパス・クレヨン・パステルの描画上の違い

  クレパス クレヨン パステル
線描
面描  
混色  
重色    

サクラアートミュージアム 主任学芸員
清水靖子(サクラクレパス)



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