農民の生活を主題とした写実的作品を描いたフランスの画家。
「種まく人」(山梨県美術館蔵)、「落ち穂拾い」(オルセー美術館蔵)、「晩鐘」(オルセー美術館蔵)などが代表作。
ヒマワリの連作が有名なフランスで活躍したオランダ人画家。
「花瓶のひまわり」(ゴッホ美術館)、「オヴェールの教会」(オルセー美術館)、「夜のカフェ・テラス」(クレラー=ミュラー美術館)などが代表作。
最も純粋な意味における色彩画家と称されるフランスの画家。
「食卓の赤のハーモニー」(エルミタージュ美術館)、「ダンス」(バーンズ財団美術館)、「バラ色の裸婦」(ボルティモア美術館)などが代表作。
今日、画家たちのパレット上に並べられる絵具の色は、100色を超える色数で市販されています。絵具の色のもととなる顔料は、古代から近代にいたるまで天然顔料が中心だったので色数も少なかったのですが、18世紀に入ってからの急速な化学の進歩とともに、つぎつぎと新しい顔料が人工的に作られるようになりました。
人工的に工業生産されるようになった最初の顔料はプルシャン・ブルーといわれる紺青で、1704年にドイツで製造法が発見されました。これをきっかけに、各種の合成顔料がつぎつぎと発明されていきました。その後、1780年にはコバルト緑が発見されました。1797年にフランスで新しい金属であるクロムが発見され、より多くの色を製造することが可能になり、顔料の歴史に新時代をもたらしました。その後、1817年にカドミウム黄、1824年頃からは人造群青、1838年にビリジャンの製造が続きました。20世紀に入って、1910年頃のカドミウム赤、その後は青および緑の銅フタロシアニン、モリブデン橙、モリブデン青などが作り出されていきました。
こうした合成顔料の発明は、画家たちのパレットを色彩豊かにさせたと同時に、絵具の耐久性も向上させたのでした。それまでの高価な天然顔料は、人工的に製造される低価格な合成顔料にとってかわられました。また、顔料の種類が豊富になるとともに、それぞれ種々の性質、使用法などの改善によって、顔料とともに絵具もいちじるしい発展を遂げました。
私たちは昔からある天然物だけが優れたもので、人工物は劣ったまがい物と思いがちです。しかし、人類は時代とその状況に応じて優れたものを作り出す知恵があります。今日の絵具の発展もまた、天然顔料の長所を生かしつつ、資源枯渇や毒性などの欠点を克服した合成顔料の開発に努力した人類の英知の結果です。
絵具の発展の恩恵を受けた印象主義の画家たちは、戸外の光が開く新しい世界に身を置いて、自然の光の輝きや瞬時のうつろいをキャンバスの上に美しい色彩と鮮やかさで写し取る魅力に目覚めました。こうした彼らのパレットの上には、表現をいっそう豊かにさせてくれる美しく色鮮やかな絵具が並べられるようになりました。
















