


『英検』と聞くと、先生方には「中学、高校のとき学校で受験したかな・・・」という印象で、小学校外国語活動とは関係ないと思われる先生方も多いのではないでしょうか。
外国語活動はもとより小学校英語という言葉さえ聞き慣れなかった1994年に、当協会は英語能力の調査研究を目的とした、主に小学生対象のリスニングテスト『児童英検』をスタートさせました。
児童英検は当初、英会話スクールや英語塾を中心に利用されましたが、「構造改革特別区域」制度のもと、特色ある町作りの一つとして小学校から英語の学習を始める自治体が出てきたことに伴い、活用される範囲が次第に広くなってきました。
ただ当時は、英語力(リスニング力)を測ることはスキルを問うことにつながるという認識からか、必要ないとする考えが多く見られました。行政に携わる先生方におうかがいしても、「小学校でのテストはタブー」の雰囲気があったように感じられたものです。つまり、「外国語(英語)活動の検証」が大きな課題の一つでした。しかし学習者のリスニング力を測定せずに外国語(英語)活動を適切に展開していくのは難しいのではないでしょうか。

このことを反映するように近年、それぞれの自治体や小学校が活動結果の客観的なデータを求め、リスニング力の検証ツールとして児童英検を活用するところが増えてきています(グラフ参照)。
現在では、研究開発校や教育課程特例校を中心に、北海道から沖縄まで全国のさまざまな地域でリスニング力の測定、検証が実施されています。
児童英検が使われる主な理由は、小学校の外国語活動を考慮して作られていることに加えて、さまざまな環境で英語を学んでいる児童を対象としている、全国規模で実施する、分野別分析データや標準偏差など多様なデータを提供するなど、客観的な評価として信頼されていることが大きいと言えるでしょう。
日本の英語教育が大きなターニングポイントを迎えている今、私どもはこれまでの経験を生かして、各地で続けているセミナーやシンポジウムの開催、英語研究事業などへの支援活動も含め、小学校英語活動の応援団としてお手伝いさせていただきたいと思っています。
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