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小学校の先生方へ —日々の授業に役立つ情報満載—

コラム 外国語活動教育について

やはり日本の小学校の先生は偉い!

私は高校の英語教員である。もちろん英語しか教えることができない。 もし、万が一「お前は、明日から英語をやめて物理を教えることになった。」と言われれば、そのとき私に残された選択肢は二つしかない。 すぐさま職を辞すか、あるいは悩み苦しむかである。物理を教えるなんてとんでもない話だ。 50歳を超えた今でも、夢の中で物理の試験勉強がまったくできておらず、「どうしよう!」と焦りもがいているときに目が覚め、 夢だったんだと心の底から安堵することがよくある。本当に嫌な夢だ。

ところが、教員採用試験に合格したときには、まさか将来自分が英語を教えるなんて想像もしなかった多くの小学校の先生方が、 今、教室で外国語活動を指導しておられる。失礼だが、ほとんどの先生は自分の英語力に自信をもっておられないであろう。 それゆえ、指導についても大きな不安を感じておられることは十分に想像できる。 しかし、指導主事として外国語活動の研究授業に参加したとき、中学や高校の英語の授業では経験したことのない、 心の琴線に触れるような授業に出会うことがある。

佐賀県のとある小学校での5年生の授業。40代の男性の学級担任と地域在住の英語指導員とのティームティーチングであった。 授業前、その学級担任は私の所まで挨拶に来られ、自分が英語に全く自信がないことを申し訳なさそうに言われ教室に向かわれた。 横にいた県教委の指導主事によると、その学級担任は確かに英語は得意ではないかもしれないが、 優れた授業力をもっているとのこと。期待して私達も教室に向かった。

指導主事の言葉通り、それは期待を裏切らない授業であった。 「クラスの好きな食べ物ランキングを作ろう!」というトピックで、 “What food do you like?” “I like ~.”等の表現を用いるインタビューゲームを主たる活動としていた。 全国の多くの小学校で行われている活動と言ってもいいであろう。 しかし、この授業に感動したのである。何よりも活動している児童の姿が素晴らしかった。 インタビューで交流するときは、お互い正対してしっかりと相手を見ながら言葉を交わす。 友達の発表を聞くときには傾聴する。特に教室のうしろにいる児童が発表するときには、 前の児童は体をねじって話し手に向かい全身でしっかりと話を聞く。 この学校の重点指導である「聞く、話す」を通して、 学級担任と児童、児童どうしのつながりを大切にしようとする担任の思いが見事に具現化されている授業であった。 また、この30名に満たない学級に4名のそれぞれ異なる特別支援の必要な児童がいた。 もちろん支援の教諭がついているものの、学級担任はこれらの児童にも友達とのインタビューがスムーズに進むように工夫を凝らした仕掛けを与え、 彼らにも活躍できる場を意識的につくられていた。一人一人の児童がコミュニケーションを通して輝くことのできる、 そのきめ細かな授業づくりに私は目を見張った。 担任の学級経営力と授業マネジメント、それに応えて生き生きと活動する児童の姿。 これらが三位一体となって展開される外国語活動は、いつ見ても心を打つ。

この授業からもわかるように、外国語活動で学級担任に最も求められるのは、 英語力ではなく子ども理解を基本にした学級経営力と授業マネジメントである。 となると、他の教科・領域の指導がしっかりとできている先生は、私が物理に感じるほど外国語活動の指導に怖れを感じる必要は全くない。 今日も学級経営力と授業マネジメントを兼ね備えている多くの先生が、 全国各地で素晴らしい外国語活動を実践されていることであろう。やはり日本の小学校の先生は偉い。心からそう思う。

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蛭田 勲(ひるたいさお)
大阪府教育センター首席指導主事
1958年大阪府吹田市生まれ。上智大学卒業。大阪府立高等学校英語科教諭、大阪府教育センター指導主事、同主任指導主事を経て現職。 授業や講演はユーモア溢れる熱い語り口で、わかりやすいと定評であり、日本一の褒め上手でもある。 著書には、『平成20年度改訂小学校教育課程外国語活動』(ぎょうせい)等多数ある。

蛭田 勲(ひるたいさお)

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