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小学校の先生方へ —日々の授業に役立つ情報満載—

コラム 外国語活動教育について

vol12. 教科化にむけた取組の鍵は「連携」

グローバル化に対応し急速に変化する英語教育ですが、今私たちができる最大限の努力をもって、子どもたちのよりよい未来を残していきたいものです。

平成25年12月14日、2020年度から小学5、6年で英語が教科になるという新聞報道がなされ、小学校教員の間に衝撃が走りました。私の郷里徳島の「徳島新聞」でもこの報道は第1面で扱われており、次のような内容でした。

『(前略)正式な教科でない「外国語活動」として実施している小学校は開始時期を5年生から3年生に前倒しし、5、6年生は教科に格上げする。(中略)小学5、6年は教科化に伴い授業を現在の週1回から週3回に増やす。検定教科書や成績評価も導入し、基本的な読み書きなど現行の中学校の学習内容を一部取り入れる。小学3、4年は週1~2回の「外国語活動」とし、学校が選んだ教材などを使って英語に親しむ期間とする。(後略)』

現行学習指導要領が平成23年4月に全面実施されて3年。ようやく、外国語活動の目標「…コミュニケーション能力の素地を養う」の考え方やその指導方法が少しずつ認知されてきた感はあるものの、いまだ外国語活動の指導をした経験がない先生方も多数存在するのが現状です。「教科化は早すぎるのではないか?!」というのが私の第一印象でした。

同日、「こんなことできるはずがない!この報道は本当か?!」といった意見・質問の電話が多くの先生方からあり、その回答には本当に困りました。しかし、ここで私が申し上げたいのは、それほど多くの先生方が外国語活動やその教科化に対して大きな不安を抱いているということです。先生方の不安をまとめてみると、⑴授業時間確保の問題、⑵だれが指導するのかについての問題、⑶準備時間確保の問題、⑷教材研究の方法・英語指導技術についての問題、⑸評価(誰が・どのように行うのか)についての問題、などでした。

思うに、外国語活動が初めて導入されるときも、先生方の間では本当に大きな不安がありました。しかし誰よりも児童をよく知る担任の先生方は、地域や児童の実態に合わせた教材を開発し、指導の仕方を工夫してこられました。そして指導の質向上の一番の近道は、指導者自身のコミュニケーションへの関心・意欲を高めることだと体験的に理解されてきました。これからは、中教審や文部科学省からの情報発信を正確に捉え、教育委員会や他の小学校との連携を密にすることが重要になってくると思われます。つまり行政を交えた小小連携が「成功の鍵」になることでしょう。

では、具体的にどのような情報に注目すべきなのでしょうか。
⑴については、5、6年生において外国語活動の週1時間から英語を週3時間程度にすると報道されました。1時間は現行の時間を活用。もう1時間は純増。更に1時間をどのように捻出するのか。文部科学省では「モジュール授業」の活用を検討しているとか…
⑵については、教科化に伴い、英語指導力を備えた学級担任に加えて専科教員の積極的活用を検討しているようです。そこで考えられるのは、担任1人による指導、担任と外部人材(ALTを含む)による指導、専科教員による指導、いずれの指導形態がよいのか。
⑶については、教材の準備や指導の打合せにかける時間は必要不可欠です。英語担当教員だけが準備するといった体制ではダメなのは目に見えています。教育委員会が「核」となり管内の小学校でどのような時間確保の工夫がなされているかを情報交換し、教材や指導方法を共有する必要があるのではないでしょうか。
また、行政・大学を巻き込んだ小中連携が2つ目の「成功の鍵」になると考えます。
⑷については、各地の教育委員会や大学で開催される教員研修に積極的に参加することはもちろんでしょうが、中学校の英語授業を参観したり中学校教員との協議会をもったりすることで、その具体的な技術を求めることが可能になると考えます。
⑸については、小学校教員免許をもち、実際に児童を指導している担任もしくは専科教員が評価するのが妥当だと考えます。ただ、どのような評価規準を作成し、どのように評価するのかについては、自校単独で設定するのではなく、中学校の目標や評価規準につながっていくようなものでなくてはなりません。グローバル化に対応した英語教育改革実施計画(文部科学省2013)には「小・中・高を通じて一貫した学習到達目標を設定することにより、英語によるコミュニケーション能力を確実に養う」とあります。

グローバル化に対応し急速に変化する英語教育ですが、今私たちができる最大限の努力をもって、子どもたちのよりよい未来を残していきたいものです。

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大牛 英則(おおぎゅう ひでのり)
比治山大学現代文化学部言語文化学科准教授。
昭和42年徳島県板野町生まれ。鳴門教育大学大学院教育学研究科修了。平成2年、広島県高野中学校が初任校。その後、郷里徳島県に帰り、江原中学校、木頭中学校、鳴門教育大学附属中学校で教鞭をとる。平成25年、23年間の教諭生活を終え大学教員に転身。現在は熱意ある中学校・高等学校英語教員を養成すべく日々奮闘しながら、各地の小・中学校を訪問し提案授業や教員研修を続けている。中学校英語教科書「Sunshine English Course」(開隆堂出版)著者。

大牛 英則(おおぎゅう ひでのり)

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