

審査員推薦作品
「振り返らないで」
【講評】審査員:山本 貞先生
この作品から一文を書こうということになって、この題名を知ることになった。過去を描こうとしたのか、樹木の光と影の舞台だ。ぼくは、この作者のことを想ってみた。過去に何を願ったのだろうか、この石段の先には神社があるのか何があるのか。いま、そこにあるのは強い陽ざしと木漏れ日だけ、この舞台に人物は登場しない。だからこそ作者の心の奥を想像できるか、つまりイメージの遊びなのだ。
審査員推薦作品「振り返らないで」

審査員推薦作品
「休息」
【講評】審査員:遠藤 彰子 先生
大場さんの作品は上段・中段・下段と姿の違う猫が描かれた力作です。
昔飼っていた猫もいるのかもしれません。真っ白な画面に、胸を弾ませながら猫への想いに筆を走らせた姿が思い浮かびます。
一つ一つが丁寧に描かれていて高校生らしい新鮮な感覚と少し大人びた挑戦が同居した表現に、思わず見入ってしまいました。
審査員推薦作品「休息」

審査員推薦作品
「見て、釣れたよ!」
【講評】審査員:大津 英敏 先生
作品を描く時、描写力・構成・完成に至る努力、そして絵のテーマなどへの考え方などが必要とされると思いますが、海辺に於いて少年あるいは少女と見てとれる人と、画面中央に釣りあげられて身を曲げて空中に踊る魚が、あたかも双方の楽しい遊び、あるいはスポーツを楽しむかのような絵画に見えて、見る人々に絵を描くことへの喜びを感じさせるようで、好感が持てる。
審査員推薦作品「見て、釣れたよ!」

審査員推薦作品
「穢れる無垢」
【講評】審査員:高木 匡子 先生
丸山さんの作品が審査会場に入って来た時にドキッとした。強いメッセージを感じたからだろう、題は「穢れる無垢」と書かれていた。
純粋な子供達は、現代の社会により傷ついたり、制裁を受けたりしている人も居て自分自身が歩んで行きたい所に行けないと言うもどかしさを、少女の瞳に表現されている。
作品にこめられた丸山さんの深い思いが観る側に伝わりドキッとしたのだろう。作家として一番大切な事だと思う。
審査員推薦作品「穢れる無垢」
